介護・福祉分野で収入アップ等におすすめの資格早見表【社会人向け】

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 どうも、ナッツです。

福祉業界に18年いて、これまで精神保健福祉士・公認心理師など

福祉・医療分野だけで10個以上資格を取得してきました。

みなさんは

  • 「介護・福祉業界の資格ってたくさんあるけど、どれが一番おすすめなの?」
  • 「自分の場合どれを取るべきなんだろう」

そんな風に思ったことありませんか。

また、一つ一つ調べようと思うと、どうしても時間がかかりますよね。

この記事では、

収入アップにつながる資格に厳選して

自分が取るべき資格はどれか感覚的にわかるように

ポイントを絞って、早見表としてわかりやすくまとめました。

今後のキャリアビジョンを考えるヒントになれば嬉しいです。

ナッツ
ナッツ

気になった資格を素早く調べて、時間を有効に活用してね!

収入アップにおすすめな資格一覧

資格名 収入の上がりやすさ 取得しやすさ
社会福祉士 4.0 3.0

精神保健福祉士

4.0 3.0
介護福祉士 3.0 4.0
介護支援専門員(ケアマネジャー) 4.0 2.0
臨床心理士 4.0 1.0
公認心理師 4.0 1.0
サービス管理責任者 4.0 2.0
児童発達支援管理責任者 4.0 2.0
相談支援専門員 3.5 2.0
社会福祉主事任用資格 1.0 4.0
サービス提供責任者 3.5 4.5
強度行動障害支援者養成研修 2.0 4.0
実務者研修 2.0 4.0
簿記3級 1.0 5.0
理学療法士 4.0 3.0
作業療法士 4.0 3.0
言語聴覚士 4.0 3.0
管理栄養士 3.0 1.0
栄養士 2.0 1.0
看護師 5.0 1.0
就業支援基礎研修 1.0 5.0

①収入が上がる資格

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 介護福祉士
  4. 臨床心理士
  5. 公認心理師
  6. 看護師
  7. 理学療法士
  8. 言語聴覚士
  9. 作業療法士
  10. 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  11. サービス提供責任者
  12. サービス管理責任者
  13. 児童発達支援管理責任者
  14. 相談支援専門員

これらの資格を持っていると

  • 介護・福祉業界の中でも待遇がいい求人が多い
  • 手当がつきやすい

です。

資格をもっているのに相場より給与が低かったり、手当が出ていない方は、

転職すると収入が上がる可能性が十分あります。

これといった資格を持っていない方も遅くありません。

これらの資格には、働きながら取得できるものもあります。

収入が上がるだけでなく、専門性やスキルを高めることにもつながるため、

福祉業界で仕事をしていきたい人、資格をとって強みを持ちたい人は

挑戦してみましょう。

【取得するには?メリットやデメリット】

  取得期間 試験 夜間学校 通信制 働きながら 実習免除 費用 更新

社会福祉士

精神保健福祉士

1~5年
介護福祉士 1~3年

×

実務経験ルートは関係なし

臨床心理士

公認心理師

2~6年

臨床心理士のみ

大学のみ

×

臨床心理士のみ

看護師 3~4年 × × ×

理学療法士

作業療法士

言語聴覚士

3~4年 × ×
ケアマネジャー 5年以上 ×
サービス提供責任者

サービス管理責任者

児童発達支援管理責任者

2~8年
相談支援専門員 3~10年 ×

社会福祉士、精神保健福祉士

  • 就学期間:1~5年(指定科目・基礎科目の取得状況によって変わる) 
  • 国家試験あり 
  • 指定施設で1年以上実務経験があると実習を免除できる
  • 夜間学校あり。働きながら取得可能。
  • 通信制養成施設で受験資格を得ることも可能。

汎用性の高さでは精神保健福祉士がおすすめ。

精神障害や発達障害者への知識に明るいため、雇用先が広がります。

介護福祉士

  • 取得期間:1~3年(実務経験か養成施設を利用するかで変わる)
  • 実務経験のみで目指す場合は別途、実務者研修、もしくは介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修受講が必要
  • 国家試験あり(多くの場合、実技試験は免除)
  • 養成施設ルートは実習あり
  • 夜間学校あり。働きながら取得可能。
  • 通信制養成施設あり。(実習は必須)
  • 中卒、高卒でも受験資格を得られる

資格取得のハードルも他と比べ低く、介護業界で働くなら取っておきたい資格。

サービス提供責任者、ケアマネへのキャリアアップにも繋がる。

臨床心理士、公認心理師

  • 取得期間:2~6年(心理系の大学を卒業していれば2年)
  • 大学院を卒業する必要あり
  • 試験あり(公認心理師は国家試験)
  • 実習あり(大学は有休を使えば正社員でも働きながら可能。大学院は難しい)
  • 夜間大学、大学院あり(臨床心理師のみ)
  • 通信制大学あり(大学院は実習の関係で×

取得期間までの長さに比べると、資格単体での待遇はコスパがよくない

看護師

  • 就学期間:3~4年(大学、短大、専門学校など学校によって変わる)
  • 国家試験あり
  • 実習あり(計6ヶ月程度)
  • 一番収入が高い
  • 夜間学校、通信制ともになく、実習もあるため、フルタイムで働きながら資格取得は難しい
  • 職場:病院、クリニックのほか、老人福祉施設や障害福祉施設など

3年~4年正社員での就労は難しいが、資格取得後はそのポテンシャルをいかんなく発揮

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

  • 就学期間:2~4年(大学、短大、専門学校など学校によって変わる)
  • 国家試験あり
  • 夜間学校あり。働きながら取得可能。※実習時は1週間~2ヶ月ほど休む必要があり、正社員は難しいといえる。(休職の理解が得られる場合を除く)

ケアマネージャー、相談支援専門員、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者の実務経験短縮対象資格となっており、キャリアアップも見込める。

ケアマネージャー(介護支援専門員)

  • 実務経験が5年必要
  • 試験あり
  • 実務研修あり(試験合格後)
  • 働きながら取得可能。正社員の場合、実務研修が合計2週間程度あるため職場の理解が必要
  • 5年ごとに更新が必要

介護系の専門職の中でも、トップクラスの収入が期待できる職種。

サービス提供責任者

  • 取得期間:なし(介護福祉士or実務者研修or旧ホームヘルパー1級を持っていればOK)
  • 無料
  • 職場:訪問介護事業所(障害福祉サービスの同行援護、行動援護、移動支援を行っている事業所では別途研修が必要)

資格さえもっていれば、試験や研修を受けることなく、介護士からキャリアアップすることができ、収入も増えやすいためオススメといえる。

サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者

  • 取得期間:基礎研修修了から2年(経験によって年数は変化)のOJT+実践研修 
  • 生活介護や就労移行支援、放課後等デイサービスなどの資格取得後の勤務先に勤めていれば、働きながら取得が可能
  • 無料
  • 5年ごとに更新が必要

障害福祉サービスにおいて、ほぼ必須で配置しなければならないため、転職もしやすい

相談支援専門員

  • 取得期間:実務経験3年(経験によって年数は5年以上、10年以上と変化)+相談支援従事者初任者研修 
  • 従事予定の自治体が決まっていることが受講条件
  • 雇用先から新たに相談支援専門員として任命されている、もしくは新たに開業を予定していることが前提と考えられるため、働きながら取得が可能
  • 無料
  • 5年ごとに更新が必要
  • 職場:相談支援事業所、基幹相談支援センター、地域活動支援センターなど

ニーズに対して人数が不足しており、転職となった場合にも、就職先は見つかりやすい

②転職・就職に有利な資格

上記①に加え

  1. 就業支援基礎研修
  2. 栄養士
  3. 管理栄養士
  4. 強度行動障害支援者養成研修
  5. 社会福祉主事任用資格

の5つです。

これらの資格が有利な理由は

・加算の対象となるため

・管理者として配置できるため

などが挙げられます。

就業支援基礎研修

  • 受講方法:独立行政法人高齢者機構に申し込み
  • 取得期間:3日程度
  • 対象者
    1. 就労移行支援事業所の支援員
    2. 福祉、教育、医療等関係機関の障害者の就業支援担当者
  • 無料

就労移行支援事業所の就労支援員が受講し、更に1年間の実務経験があると加算の対象となるため、転職の際は自己PRにも使える。就労支援のスキルアップにもなる。

管理栄養士、栄養士

  • 取得期間:4年(栄養士は養成施設によって+1年)
  • 国家試験あり(栄養士は養成施設卒業時に免許取得)
  • 昼間部の学校しかなく、正社員で働くのは難しい
  • 職場:老人福祉施設、障害者支援施設、食事加算を取得したい事業所など

ケアマネージャー、相談支援専門員、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者の実務経験短縮対象資格となっており、キャリアアップも見込める。

強度行動障害支援者養成研修

  • 受講方法:研修開催団体のホームページから申込み(各都道府県によって実施団体が違う)
  • 取得期間:4日間(基礎研修2日+実践研修2日)
  • 対象者:福祉サービス事業所や児童福祉施設で勤務している人、働きたいと考えている人
  • 費用:2万円程度
  • 職場:生活介護、施設入所支援、放課後等デイサービス、児童発達支援など

研修受講者を上記事業所で雇用すると加算を取得できるため、転職の際、自己PRとして使うこともできる。

社会福祉主事任用資格

  • 取得方法:厚生労働大臣指定科目3つ以上履修、指定養成機関修了など
  • 職場:福祉事業所、役所、介護事業所、障害福祉施設など

社会福祉主事任用資格を持っていると、実務経験がなくても事業所の管理者としてすぐに配置することができます。管理者にも要件があるため、持っていて損はない資格です。

【番外編】収入アップに繋がる資格・知識・マインド

  1. 簿記3級
  2. 営業活動の意識
  3. 加算取得に関する知識

簿記3級

簿記3級をおすすめする理由は、簿記を学ぶと会社の収入や支出、

借金や資産がわかるからです。

俗にこれらをまとめたものを「損益計算書」「貸借対照表」といいますが、

これらが読めるようになると、事業所の売上管理が格段にやりやすくなります。

売上管理が的確に行える人材は、

事業所の責任者としてポストを任せられる可能性が高いです。

すでに責任者として管理を任せられている方も、

お金の流れに対する理解が深まり、業務スピードが上がります。

簿記

簿記3級は1ヶ月~3ヶ月の勉強で合格できる、比較的簡単な資格なので、

取り組みやすい資格です。

その他、簿記の知識は将来的な独立や家計簿の管理にも役立つ、

万人にお勧めの資格であるため、非常に汎用性が高い資格といえるでしょう。

ナッツも約2か月の勉強で合格することができました。

営業活動の意識

事業所の収入を増やすにはいくつか方法がありますが、

一番の方法はたくさんの利用者にサービスを利用いただくことです。

事業所の魅力を理解し、周知活動などによってたくさんの利用者を

呼び込む力がある人は、事業所の経営を支える人材として収入も上がりやすいです。

福祉現場で働く方は営業をしたことがなかったり、

苦手意識のある方も多いでしょう。

まずは自分にできることがないか考え、行動を起こすことが大切です。

集客

「福祉で儲かってはいけない」と考える方もいらっしゃるかと

思いますが、安定した事業所運営には売上も欠かせません。

良い支援をしていても、事業所が立ち行かなくなってしまったら

困るのは利用者さんです。

売上のためだけに利用者を集めることはモラルから外れた行為ですが、

その事業所の魅力を知らない人やサービスを必要とする人に正しく

届けることは、むしろ積極的に行うべきです。

売上が増えると

  • 利用者は事業所の環境が整備されてより手厚い支援を受けられるようになり、
  • 職員は給料アップが見込め、
  • 会社は事業を大きくできるようになります。

このように考えると社会的な意義も高く、モチベーションにつながります。

良いサービスを行っていても、必要としている利用者に届かなければ意味がありません。

収入を上げたい方は、福祉といえどビジネス感覚をもって取り組むことで、

経営層に近いマインドを持つことができ、昇進もしやすいでしょう。

加算取得に関する知識

事業所の収入を増やすその他の手法として、「加算」を取得する方法があります。

加算とは、通常のサービスに加え、専門性を有したスタッフを配置したり、

手厚い支援を行う事業所に追加で報酬が支払われる仕組みのことです。

加算には様々な種類があり、環境を整備したり、所定の研修を修了していることも

要件の一つとなります。

加算

事業所としては、制度の仕組みをきちんと理解している人に責任者を任せたい

と思っているため、加算に関する知識を意欲的につけている方は、

昇進や転職に大きなアドバンテージとなります。

要件を満たしているか判断するには、厚生労働省から出ている

資料を確認する必要があるため、よく読み込んでおくとよいでしょう。

中には要件に当てはまるかわからず、頭を悩ませている事業担当者も

多いため、頼れる存在となるはずです。

加算が取れるということは、利用者支援の面からも、支援の質を高める環境を

整備している、という表れであり、利用者の満足度を高めることにつながります。

まとめ

今回は介護・福祉分野で収入アップにおすすめな資格一覧【社会人向け】について

に分けてまとめました。

この記事が収入アップやキャリアアップにつながり、

みなさんの生活が少しでも豊かになれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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