どうも、ナッツです。
福祉業界に18年いて、精神保健福祉士、公認心理師など福祉・医療分野だけで
10個以上取得を持っています。
「精神保健福祉士になりたい、興味がある」と思っても、「自分の場合どうすれば
資格が取れるんだろう」「効率のいい取り方ってないかな」って思いませんか?
この記事では、精神保健福祉士のなり方について、
フローチャートを使ってわかりやすく解説するとともに、
- 資格取得後のステップアップ
- 相性のいい資格
についてもお伝えします。
自分に合った資格取得最短ルートを把握したい場合、
結論として、まず自分の学歴・経歴を整理し、立ち位置を明確にすることが大切です。
その上で、目的である精神保健福祉士取得までの最短距離を確認します。
人によっては、ある程度時間がかかってもいいと思う方もいるかもしれません。
ですが、ゴールまでの最短距離を把握しておくことで、
いつまでに、何をすべきかがはっきりし、時間を有効に使うことができます。
精神保健福祉士とは
精神保健福祉士はPSW(Psychiatric Social Worker)とも呼ばれ、
精神障害・発達障害をお持ちの方の社会復帰や地域生活を支援する専門職です。
【社会福祉士との違い】
社会福祉士は、障害をお持ちの方だけでなく、高齢者や児童、生活困窮者など、
広く全般を支援の対象とするのに対し、
精神保健福祉士は、精神障害や発達障害をお持ちの方の支援に特化した専門職
と考えるとわかりやすいです。
なるには
精神保健福祉士になるには大きく分けて3つの工程があります。
それぞれ解説していきます。
受験資格を得る
まずは国家試験の受験資格を得るところから始まります。
精神保健福祉士の受験資格を得るルートは図のように11個あります。
これを3つに分けると
に分けられます。
ちなみに、画像の「保健福祉系大学等」と「福祉系大学等」の違いは、
精神保健福祉士受験の公式サイトである社会福祉振興・試験センターに説明がありませんが、
「保健福祉系大学等」が指定科目の履修できる大学等
「福祉系大学等」が基礎科目の履修できる大学等
と捉えて差し支えないと思われます。
この後、よく出てくる「指定科目・基礎科目」「相談援助の実務経験」「養成施設」などの用語はQ&Aで解説しているので確認しながら見るとわかりやすいよ!
保健福祉系大学等ルート
保健福祉系大学等ルートは3つあります。
指定科目を履修し、そのまま試験を受けるか、実務経験を積んでから試験に臨む形になります。
いちから精神保健福祉士を目指す場合の最短ルートは、
指定科目の履修できる保健福祉系大学等で4年間学ぶことです。
短期養成施設ルート
短期養成施設ルートは4つあります。
このルートで精神保健福祉士を目指す人は
- 基礎科目の履修が認められる福祉系大学等を卒業した人
- 社会福祉士資格を所持していて、改めて精神保健福祉士を目指す人
が大半でしょう。
【学習課程・期間】
短期養成施設は、令和4年4月1日現在、大分県の智泉福祉製菓専門学校(昼間制)を除いて全て通信制。
従って、半年で修了できるのは、大分県にある智泉福祉製菓専門学校のみとなります。
詳細は社会福祉振興・試験センターの養成施設一覧で確認できます。
【通信制の注意点】
通信制の養成施設ではスクーリングがあるため、修了までの期間が短いからという理由で、
遠方の養成施設に入校するのは卒業できなくなるリスクが高いため避けましょう。
【実習の免除】
また、相談援助の実務経験のある人は、養成施設での実習は免除される可能性が高いです。
実習の有無によって、学費は大幅に変わってきます。
一般養成施設ルート
一般養成施設ルートは4つあります。
このルートで精神保健福祉士を目指す人は
既に働いていて、これから精神保健福祉士を目指す人
が大半でしょう。
このルートの特徴的なところは、
唯一、相談援助の実務経験が4年以上あれば、学歴に左右されず養成施設に入校できることです。
【学習課程・期間】
一般養成施設の場合、学習過程は通信制、昼間制、夜間制と幅広く、
最短は昼間制、夜間制1年間となります
詳細は社会福祉振興・試験センターの養成施設一覧で確認できます。
その他、【通信制の注意点】、【実習の免除】は短期養成施設ルートと同じです。
受験資格獲得条件まとめ
受験資格獲得の条件を改めてまとめると、以下のようになります
受験資格獲得の条件 | |
---|---|
4年制大学等 | ・全指定科目履修(保健福祉大学等) ・全基礎科目履修+短期養成施設卒業(福祉大学等) ・一般養成施設卒業(一般大学等) |
3年制短大等 | 該当の4年制大学等の条件+相談援助の実務経験1年 |
2年制短大等 | 該当の4年制大学等の条件+相談援助の実務経験2年 |
社会福祉士所持者 | 短期養成施設卒業 |
大学等未卒業 | 相談援助の実務経験4年 |
パターン別シミュレーション
【学生の場合】
メリット | デメリット | |
---|---|---|
4年制大学等 | ・余裕をもってじっくり学べる ・実務経験が必要ない | ・養成施設で実習が必要(保健福祉大学以外) ・費用がかかる |
3年制短大等 | 4年制と2年制の中間 | 4年制と2年制の中間 |
2年制短大等 | ・費用が安く済む ・早く就職して収入が得られる | ・就学期間が短いため、課題など負担が大きくなる ・大卒に比べ基本給に劣る |
大学等未卒業 | ・早く就職して収入が得られる | ・大卒に比べ基本給に劣る ・求人によっては不利になる |
経済的に余裕がある、もしくは奨学金を利用できるようであれば、
就職後の給与を考えて大学進学をおすすめします。
経済的に難しい場合は、いったん短大等を卒業して実務経験を1~2年積み、
資金を貯めてから養成施設に進むのも手です。
【社会人の場合】
社会人は実務経験を積み、働きながら養成施設で学ぶと効率的に時間を使えておすすめです。
【最短で受験資格獲得を得るには?】
転職を機に、精神保健福祉士を目指そうと思った方も多いと思います。
ここでは受験資格獲得までの期間を年数別にまとめました。
自分が今から精神保健福祉士を取得するにはどれが最短か確認する資料として参考にしてください。
期間 | 条件 |
---|---|
0年 | 4年制保健福祉大学等(指定科目履修)卒業見込みを得た人【最速】Aルート |
半年~1年未満 | ・4年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(短期養成施設卒業で取得可)Dルート ・3年制福祉系短大等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験1年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Eルート ・2年制福祉系短大等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Fルート ・社会福祉士資格所持者(短期養成施設卒業で取得可)Gルート |
1年~2年未満 | ・3年制保健福祉短大等(指定科目履修)を卒業した人(実務経験1年で取得可)Bルート ・3年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(短期養成施設入校で取得可)Eルート ・2年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Fルート ・4年制一般大学等を卒業した人(一般養成施設卒業で取得可)Hルート ・3年制一般短大等を卒業し、実務経験1年を満たした人、既に満たしている人 (一般養成施設卒業で取得可)Iルート ・2年制一般短大等を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (一般養成施設卒業で取得可)Jルート ・実務経験が4年を満たした人、既に満たしている人(一般養成施設卒業で取得可)Kルート |
2年~3年未満 | ・2年制保健福祉短大等(指定科目履修)を卒業した人(実務経験2年で取得可)Cルート ・2年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(実務経験2年+短期養成施設卒業で取得可) Fルート ・3年制一般短大等を卒業した人(実務経験1年+一般養成施設卒業で取得可)Iルート |
3年~4年未満 | ・2年制一般短大等を卒業した人(実務経験2年+一般養成施設卒業で取得可)Jルート |
4年~5年未満 | ・Gを除く保健福祉系大学等ルート(A~Fルート) |
5年以上 | ・一般養成施設ルート(H~Kルート) |
Q&A
Q.指定科目と基礎科目ってなに?
A.受験資格となる指定科目と基礎科目はこれまで4回変更が加えられています。
大学等に入学した時期によって変わるため、社会福祉振興・試験センターの
「指定科目」と「基礎科目」で自分がどれに当てはまるか確認しましょう。
Q.大学等とは?
A.ざっくりまとめると、大学、短大、専門学校のことと捉えておけば9割がたOKです。
更に詳細な範囲を知りたい方は、社会福祉振興・試験センターの
Q.社会福祉振興・試験センターって何?
A.
公益財団法人社会福祉振興・試験センターは、厚生労働大臣の指定を受けた指定試験機関・指定登録機関として、厚生労働大臣に代わって精神保健福祉士国家試験の実施及び登録の事務を行なっています。(ホームページより引用)
精神保健福祉士以外にも社会福祉士国家試験、介護福祉士国家試験も同様に担っています。
Q.相談援助の実務経験とは?
A.社会福祉振興・試験センターの相談援助業務(実務経験)で確認できます。
国家試験に合格する
受験資格を得た次は、国家試験に合格しなければなりません。
ここでは精神保健福祉士の試験概要について、説明します。
試験はいつ?
試験は年に一回、2月上旬に実施されます。
受験申込みの受付期間は、9月上旬~10月上旬
合格発表は、3月上旬となります。
試験の合格ラインは?
- 総得点の60%程度(問題の難易度によって補正あり)
- すべての科目群で得点があること
(すべての科目群とは、試験科目16科目群のこと。試験科目の範囲は17科目であるが、そのうち「5.」精神保健福祉に関する制度とサービス」「6.精神所障害者の生活支援システム」をあわせて1科目群となっている)
わかりにくい(笑)
試験科目はこちら
- 精神疾患とその治療
- 精神保健の課題と支援
- 精神保健福祉相談援助の基盤
- 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
- 精神保健福祉に関する制度とサービス
- 精神障害者の生活支援システム
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
1問1点、全163問出題されます。
社会福祉士を持っていると(登録が必要)、受験申込み時に必要書類を提出することで一部科目が免除。全80問となります。
半分以上減るのは大きいね!
試験方式
- 五肢択一を基本とする多肢選択形式
- 試験時間275分
合格率は?
直近5年間の合格率はだいたい6割強といった水準で、近年は上昇傾向に見られます。
区分 | 第20回(平成30年) | 第21回(平成31年) | 第22回(令和2年) | 第23回(令和3年) | 第24回(令和4年) |
---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 6,992人 | 6,779人 | 6,633人 | 6,165人 | 6,502人 |
合格者数 | 4,339人 | 4,251人 | 4,119人 | 4,267人 | 4,267人 |
合格率 | 62.9% | 62.7% | 62.1% | 64.2% | 65.6% |
受験にはいくらかかる?
受験手数料は受験内容によって変わります。
- 精神保健福祉士のみ受験する場合: 24,140円
- 精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合: 36,360円(=精神19,520円+社会16,840円)
- 精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合: 18,820円
(ホームページより引用)
【障害当事者向け】試験で受けられる配慮事項
障害当事者で資格を取り、活躍している方もいます。
試験では、申請により点字問題、拡大文字問題、チェック解答用紙等による試験を行なうほか、試験時間の延長等必要な配慮を受けることができます。
登録を受ける
試験に合格したら、必要書類を記入し、社会福祉振興・試験センターに提出します。
受理されてからだいたい一ヶ月程度で登録証が発送されます。
登録が完了すると、晴れて精神保健福祉士を名乗ることができます。
資格取得後のステップアップ
精神保健福祉士を取得した後、どのようなキャリアアップができるか気になる人も多いと思います。
ここでは実務経験が必要な次の4つの職種について解説します。
職場にもよりますが、どの職種も精神保健福祉士より、給与アップが見込めます。
実際、私もサービス管理責任者を取得して収入がアップしています。
サービス管理責任者
サービス管理責任者は、生活介護や就労移行支援など、
障害福祉サービスを提供する事業所の、サービスの質を担保することが仕事です。
支援の対象者には、精神障害者や発達障害者も含まれるため、
精神保健福祉士になるために学んだ知識を活かすことができます。
実際、精神保健福祉士資格を持つ人の就業場所は、
障害福祉関係が最も多く、キャリアアップルートとしても自然といえます。
【どうしたらなれる?】
サービス管理責任者になるためには、3年~8年の実務経験が必要です。
精神保健福祉士資格を持っていると、最短の3年でサービス管理責任者になることができます。
精神保健福祉士を持っている方は、1年間相談支援業務に従事すると、
基礎研修を受けることができます。
基礎研修受講後、2年間のOJTを積むと、今度は実践研修を受けることでき、
実践研修を修了すると、晴れてサービス管理責任者になることができます。
児童発達支援管理責任者
児童発達支援管理責任者は、放課後等デイサービスや児童発達支援など、
障害福祉サービスを提供する事業所の、サービスの質を担保することが仕事です。
その対象は、サービス管理責任者が18歳以上なのに対し、
児童発達支援管理責任者は18歳未満の児童となります。
支援の対象者には発達障害児も含まれるため、
精神保健福祉士になるために学んだ知識を活かすことができます。
【どうしたらなれる?】
児童発達支援管理責任者になる要件は、サービス管理責任者と大きく変わりありません。
違う点は、対象となる実務要件です。
具体的には、児童を対象とする業務における実務経験が必要になります。
実務経験を満たしていれば、研修の流れやなるまでにかかる期間は、
サービス管理責任者と変わりありません。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャーは高齢者の相談に乗り、必要な介護保険サービス等に繋げたり、
内容を調整するのが仕事です。
認知症やせん妄などの精神症状に関する知識をもち、
福祉サービスの調整の役割を担う精神保健福祉士は、ケアマネージャーに向いているといえます。
【どうしたらなれる?】
精神保健福祉士資格が必要な業務に通算5年以上かつ900日以上従事した経験があれば、
試験に合格し、実務研修を修了することで、ケアマネージャーとして働くことができます。
相談支援専門員
相談支援専門員は、障害をお持ちの方の相談に乗り、
必要とする障害福祉サービス等に繋げたり、サービス内容を調整するのが仕事です。
支援の対象者には、精神障害者や発達障害児者も含まれるため、
精神保健福祉士になるために学んだ知識を活かすことができます。
【どうしたらなれる?】
相談支援専門員になるためには、3年~10年の実務要件が必要です。
現在の職務内容が相談支援に関するもので、
精神保健福祉士資格が必要な業務に過去5年間従事していれば、
最短3年の実務経験で資格取得に必要な研修を受けることができます。
相性の良い資格
ここでは、精神保健福祉士と相性の良い福祉系の資格と、
番外編として、希少価値の高い人材としてアピールできる
4つの分野(医療系、就労系、心理系、リハビリ系)を紹介します。
福祉系
- 社会福祉士
- 介護福祉士
【社会福祉士】
社会福祉士の相性がいい理由として、精神保健福祉士を持っていると
取得しやすいことが挙げられます。
精神保健福祉士を持っていると、社会福祉士試験の共通科目が免除され、専門科目のみとなります。
社会福祉士は、精神保健福祉士と違う点として、その支援対象はより幅広く、
社会福祉士資格を持っているということは、福祉サービスや相談援助に精通している証といえます。
精神保健福祉士を持っていれば、短期養成施設を卒業することで、
最短半年で受験資格を得ることができます。
【介護福祉士】
一方、介護福祉士は、精神保健福祉士、社会福祉士が担う相談援助と違って、
直接援助を専門とします。
精神保健福祉士を持っている方で、福祉系大学等を卒業した方は、
介護福祉士養成施設を利用すれば最短一年で取得できます。
介護等の業務を主たる業務として、実務経験3年以上ある方は、
実務者研修、または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了することによって、
受験資格を得ることができます。
【番外編】希少価値の高い人材としてアピールできる組み合わせ
取得難易度は高いですが、精神保健福祉士とあわせて所持できれば、
ハイキャリアの人材として一目置かれる存在となるでしょう。
ただ、資格を持っている=実力があるというわけではありません。
資格を取って専門性を磨いてこそ、真に求められる人材となることに注意したいですね。
医療系
- 看護師
福祉だけでなく、医療分野の知識・専門性も持つことができ、その存在感はとても大きいでしょう。
本気で取得を目指すなら、看護師から先に取った方が、短い期間で資格を得ることができます。
就労系
- キャリアコンサルタント
- 産業カウンセラー
これらの資格は就労支援においてネームバリューが高く、
就労分野で働くなら持ちたい資格といえます。
しかし、取得するには、受験資格を得るための養成講座に20万円以上かかるだけでなく、
更新に万単位で費用が発生するため、おすすめはできません。
心理系
- 公認心理師
- 臨床心理士
これらの資格ならではの強みは、心理検査を行うことができる点でしょう。
心理検査は公認心理師、臨床心理士など、限られた職種のみに認められているため、
他の職種にはない強い武器となります。
しかし、受験資格を得るためには大学院の卒業が必要なため、費用と時間がかかります。
本気で取得を目指すなら、公認心理師、臨床心理士を先に取った方が、
短い期間で資格を得ることができます。
手近なところで心理系の資格を修めたいなら、
メンタル心理カウンセラー、メンタルケア心理士が、難易度が低くおすすめです。
リハビリ系
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
これらの資格はそれぞれ、理学療法士は身体障害等、作業療法士は精神障害等、
言語聴覚士は高次脳機能障害等の具体的支援に対する発言力が大きくなるでしょう。
本気で取得を目指すなら理学療法士、作業療法士、言語聴覚士から先に取った方が、
短い期間で資格を得ることができます。
精神保健福祉士の職場
精神保健福祉士が働く職場は、障害福祉関係が最も多く、次いで医療関係、
高齢者福祉関係となっています。
その他の職場だと、行政機関、学校教育、司法関係、児童・母子福祉関係などが挙げられます。
平均年収
精神保健福祉士の平均年収は、300万~399万が26.3%と最も多く、
次いで400~499万が21.9%、600万以上の15%となっています。
どの仕事でもそうですが、役職がつくほど年収は上がるため、
所属する職場でキャリアアップするには何が必要か考え、
見込みがない場合は、思い切って転職を視野に入れることも考えておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、精神保健福祉士のなり方について、フローチャートを使って説明するとともに、
パターン別の受験資格獲得最短ルートについてシミュレーションしました。
【精神保健福祉士を目指すための全体フローチャート】
【パターン別受験資格獲得最短ルート】
期間 | 条件 |
---|---|
0年 | 4年制保健福祉大学等(指定科目履修)卒業見込みを得た人【最速】Aルート |
半年~1年未満 | ・4年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(短期養成施設卒業で取得可)Dルート ・3年制福祉系短大等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験1年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Eルート ・2年制福祉系短大等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Fルート ・社会福祉士資格所持者(短期養成施設卒業で取得可)Gルート |
1年~2年未満 | ・3年制保健福祉短大等(指定科目履修)を卒業した人(実務経験1年で取得可)Bルート ・3年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(短期養成施設入校で取得可)Eルート ・2年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (短期養成施設卒業で取得可)Fルート ・4年制一般大学等を卒業した人(一般養成施設卒業で取得可)Hルート ・3年制一般短大等を卒業し、実務経験1年を満たした人、既に満たしている人 (一般養成施設卒業で取得可)Iルート ・2年制一般短大等を卒業し、実務経験2年を満たした人、既に満たしている人 (一般養成施設卒業で取得可)Jルート ・実務経験が4年を満たした人、既に満たしている人(一般養成施設卒業で取得可)Kルート |
2年~3年未満 | ・2年制保健福祉短大等(指定科目履修)を卒業した人(実務経験2年で取得可)Cルート ・2年制福祉系大学等(基礎科目履修)を卒業した人(実務経験2年+短期養成施設卒業で取得可) Fルート ・3年制一般短大等を卒業した人(実務経験1年+一般養成施設卒業で取得可)Iルート |
3年~4年未満 | ・2年制一般短大等を卒業した人(実務経験2年+一般養成施設卒業で取得可)Jルート |
4年~5年未満 | ・Gを除く保健福祉系大学等ルート(A~Fルート) |
5年以上 | ・一般養成施設ルート(H~Kルート) |
また、資格取得後のステップアップルート4つや
- サービス管理責任者
- 児童発達支援管理責任者
- ケアマネージャー
- 相談支援専門員
相性の良い資格10個
- 福祉系
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- 医療系
- 看護師
- 就労系
- キャリアコンサルタント
- 産業カウンセラー
- 心理系
- 公認心理師
- 臨床心理士
- リハビリ系
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
について、それぞれ解説しました。
自分に合ったキャリアビジョンを見つける参考になれば嬉しいです。
受験資格を得るまでにどのルートを選ぶべきか、自分はどのパターンに当てはまるかわからない人は、
個別に相談にのることもできます。
希望される方hあTwitterのDMからご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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